線香花火

青い空の絵画に 橙色と 鳥の羽ばたき
夏風はこの日も 静かだった 約束の夜が来る

二人乗り 僕の心の声が 君にバレた気がした

二人で並んだ花火 落ちないように必死で
風が僕を押すから なんて言い訳をして
君の白い 頬に 唇寄せた
淡い 淡い夏の日

繰り返す生命の果てで 僕らまた 巡り会えるかな

僕は君より 生きるよ 君を 最後まで守るために

二人で並んだ花火 落ちないように必死な
我が子の背中で僕は あの日を 思い 出すよ
この日まで ついてきた 嘘の中で
一番 幸せな嘘を

1人で座って花火 星空になった君と
今度は我慢をしてる 涙落ちないように
夏風に 揺られて 君を感じた
花火は 砂に消えていく

「今日もあなたの負けね だから涙を流して
笑顔が大好きだから 前を 向いてよ
この次での 世界も 花火できるよ」
そんな 声がした

僕の心の線香花火は
あの日の 淡い夏空の下